家族に乳がんがいたら、私のリスクはどうなる? 知っておきたい「家族歴」と発症リスク【専門医解説】|みなと横浜ウイメンズクリニック
家族に乳がんがいたら、私のリスクはどうなる?
知っておきたい「家族歴」と発症リスク
ご家族の病歴について、不安を抱えている方は少なくありません。
今日は、日本の『乳癌診療ガイドライン2022年版』に基づき、「家族歴と乳がんリスク」について、乳腺外科医の視点から分かりやすく解説します。
1. 家族に乳がんがいると、リスクは上がる?
結論から言うと、「リスクは確実に上がります」。これは統計的にしっかりとしたデータが出ています。具体的にどれくらい上がるのか、気になる数字を見てみましょう。
- お母さん、娘、姉妹(第1度近親者)に1人いる場合:リスクは約2倍
- お母さん、娘、姉妹に2人以上いる場合:リスクは約3〜4倍
- おばあちゃん、叔母さん(第2度近親者)にいる場合:リスクは約1.5倍
このように、自分に近い親族に乳がんを経験した人が多いほど、リスクは高まる傾向にあります。
2. 「発症した年齢」も一つの目安になります
家族が乳がんを告知されたときの年齢もポイントです。もし、ご家族が40代やそれ以下の若さで発症していた場合、そうでない場合に比べてリスクはさらに高まると考えられています。
3. 「遺伝性乳がん」と「BRCA遺伝子」
BRCA遺伝子ってなに?
実は、この遺伝子は誰もが持っているものです。本来は「傷ついた細胞を修復して、がんにならないように守ってくれる」という、体のガードマンのような役割をしています。
遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)とは
このガードマン遺伝子に、生まれつき変化(変異)がある状態を「HBOC」と呼びます。ガードマンがうまく働かないため、一般的な人よりも乳がんや卵巣がんになりやすい性質を持っています。
【注意したい「遺伝性」のサイン】
- ✅ 家族に「乳がん」と「卵巣がん」の両方がいる
- ✅ 家族に「男性で乳がん」になった人がいる
- ✅ 家族に「膵臓がん」や「前立腺がん」の人が複数いる
4. 私たちはどう向き合えばいい?
「リスクが高い=必ずがんになる」ではありません。大切なのは、「自分のリスクを知って、人より少し早く対策を始める」ことです。
- 家族の病歴をチェック: 父方も母方も、3代前まで把握しておくとスムーズです。
- 検診を早める: 家族歴がある場合は、40歳を待たずにエコー検査などを検討しましょう。
- 専門医に相談: 乳腺外科の医師に「家族にこれだけ乳がんの人がいます」と正直に伝えてください。
よくあるご質問(Q&A)
Q. 母親が乳がんなのですが、私のリスクはどのくらい上がりますか?
A. 約2倍のリスクになると言われています。
お母様や姉妹などの第1度近親者に1人乳がんの方がいる場合、統計的にリスクは約2倍です。ただし、早期発見ができれば過度に恐れる必要はありません。
Q. 家族に乳がんがいる場合、何歳から検診を始めればいいですか?
A. 40歳を待たず、早めの受診を検討しましょう。
ご家族の発症年齢にもよりますが、30代からのエコー検査併用などを推奨するケースもございます。
横浜市中区の当院では
女性乳腺専門医・放射線科専門医が診療を行っています。
当院では3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)をはじめとする高度な医療機器を完備し、精密な乳がん検診を提供しています。
横浜・元町中華街で過ごす「リフレッシュ時間」
当院は、異国情緒あふれる横浜元町・中華街エリアにございます。クリニックでのケアの後は、山下公園を散策したりと、心身ともにリフレッシュされる患者様が多くいらっしゃいます。
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