乳房(おっぱい)の痛み・熱感やしこりは乳腺炎?【医師解説】|みなと横浜ウイメンズクリニック
お悩み解説
おっぱいが痛い・熱がある…
「乳腺炎」について
乳腺専門医 解説
胸の痛みや熱感、しこりに悩んでいませんか?
「おっぱいが痛いけれど、何科に行けばいいの?」「授乳中で薬を飲むのが不安…」
そんなお悩みをお持ちの女性へ、乳腺炎について優しく解説します。
1. その痛み、ただの「おっぱい詰まり」?乳腺炎の種類
乳腺炎には、大きく分けて「授乳中」のものと、「授乳していない時期」のものがあります。
授乳中の方(うっ滞性・化膿性乳腺炎)
お母さんのおっぱいは、赤ちゃんのために栄養たっぷりのミルクを作っていますが、これが詰まったり、傷ついた乳頭から細菌が入ったりすることで炎症が起きます。
- おっぱいの一部が赤く腫れている
- 38℃以上の熱が出ている
- 授乳しても痛みが引かない
「私の授乳の仕方が悪かったのかな…」とご自分を責めないでくださいね。疲れや赤ちゃんの飲み方の癖、おっぱいの構造など、原因は様々です。
大切なのは、我慢せずに早めに相談することです。乳腺外科では超音波検査で内部の様子を観察し、抗生物質や痛み止めのお薬を処方します。
授乳中ではない方(非授乳期乳腺炎)
出産から数年経った方や、授乳経験がない方にも乳腺炎は起こります。特に「陥没乳頭」の方や「喫煙される方」に多いのが特徴で、再発しやすい傾向があります。
また、30〜40代の方にみられる「肉芽腫性乳腺炎(にくげしゅせいにゅうせんえん)」という、自己免疫などが関わる治りにくいタイプもあります。こちらは一般的な抗生物質が効きにくいため、適切な診断と治療が必要です。
2. お薬を飲んだら授乳は中止?一般的な治療方針
患者様から一番よくいただくご質問です。
「抗生物質を飲んだら、母乳はあげられませんか?」
答えは「いいえ」です。
赤ちゃんに影響が極めて少ない安全なお薬を選んで処方いたします。
むしろ、授乳を止めてしまうと母乳がさらに溜まってしまい、症状が悪化してしまいます。痛みを我慢せず、お薬の力を借りて炎症を抑えながら、授乳を続けることが回復への近道です。
外科的な処置が必要な場合
お薬やケアだけでは改善せず、膿(うみ)が溜まってしまった場合は、細い針で膿を吸い出したり、小さな切開をして膿を出したりする処置を行います。
3. 見逃してはいけない「別の病気」の可能性
乳腺炎だと思っていたら、実は違う病気だった…というケースが稀にあります。特に注意が必要なのが「炎症性乳癌(えんしょうせいにゅうがん)」です。
- 皮膚がミカンの皮のようにボコボコしている
- 抗生物質を飲んでも1週間以上良くならない
- 赤みがどんどん広がっている
このような場合は、速やかに乳腺専門医への相談が必要です。
治りにくいしこりや赤みに対しては、画像検査や必要に応じて組織検査(生検)を行い診断を行います。
「ただの炎症かな?」と思っても、念のためのチェックがあなたの体を守ります。
4. ひとりで悩まず、専門家にご相談ください
「痛いけれど、どこに行けばいいかわからない」
そんな時は、ぜひ当院を頼ってください。女性医師・スタッフがサポートいたします。
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