「異常なし」でも油断禁物? 子宮がん検診で「わかること・わからないこと」【産婦人科専門医が解説】|みなと横浜ウイメンズクリニック
みなと横浜ウイメンズクリニック
産婦人科専門医が解説
「異常なし」でも油断禁物?
子宮がん検診で「わかること・わからないこと」を徹底解説
自治体のクーポンだけで安心していませんか?
実は見落としがちな「大切なポイント」があります。
「自治体からクーポンが届いたから、とりあえず子宮がん検診を受けておこう」
「結果が『異常なし』だったから、私の子宮や卵巣は健康そのもの!」
診察室で患者様とお話ししていると、このような声をよく耳にします。検診を受けていただくこと自体は素晴らしいのですが、実はここには大きな誤解が含まれていることがあります。
今回は、意外と知られていない「子宮がん検診の落とし穴」と「本当に受けるべき検査」について解説します。
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「子宮がん」には2種類あることをご存知ですか?
まず一番知っていただきたいのは、子宮がんには大きく分けて以下の2種類があるということです。
① 子宮頸(けい)がん
子宮の「入り口」にできるがん
一般的な「子宮がん検診(自治体・会社)」は、ほとんどがこの検査のみを指します。
② 子宮体(たい)がん
子宮の「奥(内膜)」にできるがん
通常の検診には含まれないことが多く、別途検査が必要です。
一般的な検診だけでは、「子宮の奥」や「卵巣」の状態まではわかりません!
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一般的な検診「子宮頸がん検査」でわかること
20歳以上の方に推奨されている、最もポピュラーな検査です。子宮の入り口(頸部)の細胞をブラシなどでこすり取って調べます。
わかること
子宮頸がんの有無
異形成(いけいせい)
※子宮頸がんに進行する可能性のある病変
わからないこと
子宮の奥の状態(子宮体がん)
子宮筋腫
卵巣の腫れや病気
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「子宮体がん検査」も受けたほうがいいの?
結論から言うと、子宮体がん検査は全員が一律に受けるものではありません。
どんな検査?
子宮の奥(内膜)の中に細い器具を入れ、細胞を採取します。頸がん検査に比べて、痛みを伴うことが多い検査です。
受けるべきタイミングは?
- 不正出血がある場合
- 医師が超音波検査などで内膜の肥厚を確認し「必要だと判断した場合」
※症状がないのに無理に受ける必要性は低いですが、ご不安な方は診察時にご相談ください。
ここが重要!
卵巣や筋腫は「エコー検査」で見つけよう
ここが今回もっとも大切なポイントです。
「がん検査(細胞診)」はあくまで「細胞」を見る検査。臓器の形や状態を見るものではないため、子宮筋腫や卵巣のう腫は見つかりません。
経腟超音波検査(エコー)でわかること
- 子宮筋腫の有無・大きさ
- 卵巣の腫れ(のう腫・がん)
- 子宮内膜の厚み
- ポリープの疑い
子宮体がん検査
不正出血がある場合や、医師が必要と判断した際に行います。
「子宮がん検診を受けたから完璧!」ではなく、「今回はどこまで検査したのかな?」と知っておくことが、あなたの体を守ることにつながります。
ご不明な点は診察室でお尋ねください
みなと横浜ウイメンズクリニックでは、患者様一人ひとりに合わせた検査をご提案しています。
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