【医師監修】生理が止まらない・終わらない… 8日以上続く出血の原因と年代別リスク|みなと横浜ウイメンズクリニック
医師監修
【医師監修】生理が止まらない・終わらない…
8日以上続く出血の原因と年代別リスク、受診の目安を徹底解説
「生理がもう10日以上続いている…」
「終わったと思ったら、またすぐ出血した」
「鮮血が続いていて不安」
このような症状で悩んでいませんか?
生理(月経)の出血が止まらないという症状は、婦人科でも非常に多いご相談の一つです。「もしかして大きな病気じゃないか」と不安になり、ネット検索を繰り返している方も多いかもしれません。
生理が長引く原因は、ホルモンバランスの一時的な乱れから、治療が必要な病気まで様々です。
この記事では、「生理が止まらない」原因を年代別・症状別に解説し、「どんな時に病院へ行くべきか」の判断基準を分かりやすくお伝えします。
ひとりで悩まず、まずはこの記事でご自身の体のサインを確認してみましょう。
目次
1. まずチェック!すぐに病院へ行くべき危険サイン
原因を知る前に、まずは緊急度を確認しましょう。以下の症状に当てはまる場合、自宅で様子を見ずに、早めに婦人科を受診することをお勧めします。
【受診の目安(レッドフラグ)】
- 期間:生理(出血)が8日以上続いている
- 量:1時間ごとにナプキンを交換しないと漏れる
- 期間:不正出血が2週間以上続いている、または繰り返す
- 体調:立ちくらみ、動悸、息切れがする(貧血症状)
- 痛み:鎮痛剤が効かないほどの腹痛がある
- 重要:閉経後なのに出血があった(量に関わらず)
これらに当てはまる場合は、貧血が進行していたり、治療が必要な病気が隠れている可能性があります。
2. 正常な生理と「過長月経」の違いとは?
医学的に「正常な生理」とは、以下の範囲を指します。
25〜38日
3〜7日
生理が8日以上ダラダラと続く状態を、専門用語で「過長月経(かちょうげっけい)」と呼びます。
また、生理が終わったと思ってすぐに次の出血が始まる状態は「頻発月経(ひんぱつげっけい)」、生理とは無関係なタイミングでの出血は「不正出血」と呼ばれます。
これらが起こる原因は、大きく分けて2つあります。
- 1
ホルモンバランスの乱れ(機能性出血): ストレスや無排卵などでホルモンがうまく働かず、内膜が剥がれ落ちない、またはダラダラ剥がれる状態。
- 2
子宮の病気(器質性出血): 子宮筋腫やポリープなど、物理的な原因が出血を引き起こしている状態。
3. 【年代別】生理が止まらない主な原因
「生理が止まらない」原因は、年齢によって傾向が大きく異なります。
20代〜30代前半:ストレスやライフスタイルの影響
この年代では、ホルモンバランスの乱れ(機能性出血)が多い傾向にあります。
- 無排卵: 排卵がうまくいかず、プロゲステロン(出血を止めるホルモン)が出ないため、生理がダラダラと続くことがあります。
- ストレス・ダイエット: 急激な体重減少や過労は脳にストレスを与え、ホルモン指令を狂わせます。
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS): 排卵しにくい体質により、数ヶ月生理が来ない後に、大量かつ長期間の出血が起きることがあります。
- 感染症: クラミジアなどが原因で炎症が起き、出血しているケースもあります。
30代後半〜40代:婦人科系疾患の増加
ホルモンバランスに加え、子宮そのものに原因があるケースが増えてきます。
- 子宮筋腫: 30歳以上の女性の20〜30%にある良性のコブです。場所によっては出血が止まりにくくなったり、量が増えたりします。
- 子宮内膜ポリープ: 子宮の中にできる良性のイボです。「生理が終わったと思ったらまた出血する」という症状が典型的です。
- 子宮内膜症(腺筋症): 生理痛がひどくなり、出血量も増える傾向があります。
40代後半〜50代:更年期特有のホルモン変動
閉経に向かって卵巣機能が低下し、ホルモンの波が激しくなる時期です。
- 更年期の乱れ: 生理周期が短くなったり、逆に長引いたりするのは「閉経へのプロセス」としてよくあることですが、出血量が極端に増えることもあります。
- 注意点: 「更年期だから仕方ない」と思い込んでいると、子宮体がんなどの重大な病気を見逃すリスクがあります。
【重要:閉経後の方へ】
閉経(1年以上生理がない状態)後に見られる出血は、量や色に関わらず「異常」と考えます。
萎縮性膣炎などの良性のものもありますが、子宮体がんの可能性を否定するため、必ず婦人科を受診してください。
4. 色や塊でわかる?症状別のチェックポイント
出血の色や状態も、原因を探るヒントになります。
現在進行形で出血しているサインです。これが8日以上続く場合、貧血のリスクが高いため早めの受診が必要です。
時間が経過した古い出血です。生理と生理の中間まで続く場合、ポリープや子宮の収縮不足の可能性があります。
「過多月経」のサインです。出血量が多すぎて処理が追いついていません。子宮筋腫や腺筋症の可能性が高くなります。
5. 「内診が怖い」方へ:婦人科受診の流れと準備
「婦人科は痛そう、怖い」と感じて受診をためらってしまう方は少なくありません。当院では、患者様の不安を少しでも減らせるよう配慮しています。
初診の一般的な流れ
- 問診: 生理がいつ始まったか、期間などを伺います。基礎体温表やメモがあるとスムーズです。
- 内診・超音波検査: 膣から細い器具を入れて子宮の状態を見ます。
痛くない受け方のコツ
内診台に上がったとき、緊張して体に力が入ると痛みを感じやすくなります。「ふーっ」と長く息を吐いて(ため息をつくように)、お尻の力を抜くと、スムーズに終わり痛みも少なくなります。
性交渉の経験がない方は、お腹の上からのエコー検査などに変更可能ですので、問診時にお伝えください。
★服装のアドバイス 着脱しやすいゆったりしたスカートでの来院がおすすめです。
6. ネットの噂に注意!自分で止める方法は?
ネット上には「生理を早く終わらせる食べ物」「ツボ」「経血コントロール」などの情報がありますが、これらには医学的根拠はありません。
-
特定の食べ物: チョコや豆乳などで生理は止まりません。
-
ツボ押し: リラックス効果はありますが、出血を止める治療ではありません。
-
自力で出し切る: 経血は尿のように筋肉で止めることはできません。
生理を安全にコントロールできる唯一の方法は、医師が処方するお薬(ピルやホルモン剤など)だけです。自己判断での民間療法は、かえって発見を遅らせる原因になります。
7. まとめ:8日以上続いたら一度受診を
「生理が止まらない」という症状の裏には、ストレスによる一時的なものから、治療が必要な病気まで様々な原因が隠れています。
「これくらいで病院に行っていいのかな?」と迷う必要はありません。検査をして「ホルモンバランスの乱れですね」と分かれば、それだけで安心につながりますし、お薬で症状を改善することもできます。
不安な日々を過ごすよりも、まずは一度、専門医にご相談ください。
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