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経腟エコー(経腟超音波検査)のすすめ:見えない病気を早期発見するために

2025.08.19

経腟エコー(経腟超音波検査)は、女性の皆様の健康を守る上で非常に重要な婦人科検査です。膣内に専用のプローブ(超音波を発する器具)を挿入することで、子宮や卵巣といった骨盤内の臓器の状態を詳細に観察することができます。

 

内診だけでは見つけにくい小さな病変も鮮明に映し出すことができるため、婦人科疾患の早期発見に非常に有用です。自覚症状がない段階で病気を見つけることは、早期治療、そして心身への負担の軽減につながります。当院では、年に一度の経腟エコー検診をおすすめしております。

経腟エコーでわかること

経腟エコーでは、多岐にわたる項目を確認できます。

 

  1. 子宮の状態

 

  • 子宮の大きさ・形・位置: 子宮が正常なサイズや形をしているか、子宮後屈などの向きの異常がないかを確認します。
  • 子宮内膜の厚さ: 子宮内膜の厚みを測定することで、月経周期の状態や子宮体がん、子宮内膜ポリープなどの可能性を調べます。
  • 子宮筋腫の有無: 子宮の筋肉の中にできる良性腫瘍である子宮筋腫の有無、位置、大きさ、数などを詳しく観察します。
  • 子宮腺筋症の有無: 子宮内膜の組織が子宮の筋肉の中に入り込む病気である子宮腺筋症の有無を確認します。

 

  1. 卵巣の状態

 

  • 卵巣の大きさ・形: 卵巣が正常な大きさか、腫れていないかなどを確認します。
  • 卵巣腫瘍(卵巣嚢腫・卵巣がん)の有無: 卵巣にできる腫瘍の有無、その性質(良性か悪性か)などを詳細に観察します。
  • 卵胞の発育状況: 不妊治療の際には、卵巣内の卵胞(卵子を包む袋)の数や大きさを観察し、排卵のタイミングを予測します。
  • 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の診断: 卵巣内に多数の小さな卵胞が見られる多嚢胞性卵巣の所見を確認します。

 

  1. 妊娠に関する状態

 

  • 妊娠の診断: 妊娠初期に子宮内の胎嚢(たいのう)や胎児の心拍を確認し、正常な子宮内妊娠であるかどうかを診断します。
  • 子宮外妊娠の診断: 胎嚢が子宮以外の場所(卵管など)にできていないかを確認します。

経腟エコーで見つけられる主な病気

経腟エコーは、以下のような婦人科疾患の早期発見に役立ちます。

 

  • 子宮筋腫
  • 子宮内膜症(特に卵巣にできるチョコレート嚢胞)
  • 卵巣嚢腫(良性の卵巣腫瘍)
  • 卵巣がん
  • 子宮内膜ポリープ
  • 子宮体がん

自治体検診(横浜市子宮がん検診)との違い

現在、自治体での公費検診では主に子宮頸がん検診・子宮体がん検診が行われていますが、残念ながら経腟エコー(経腟超音波)の検査は含まれていません。しかし、婦人科疾患の中でも頻度の高い子宮筋腫や卵巣嚢腫などは、この経腟エコーによって早期に発見されるケースが多くあります。

 

ご自身の身体のために、年に一度は経腟エコー検査を受け、女性としての健康状態を確認することをおすすめします。気になる症状がある方はもちろん、症状がなくても定期的なチェックで安心を手に入れましょう。の早期発見・早期治療につながる検査です。

 

 

子宮頸がん検診(子宮頸部細胞診・HPV検査)についてはこちら

子宮体がん検診についてはこちら

HPVワクチンについてはこちら

 

当院では横浜市乳がん検診・子宮がん検診を同日に受診できます。
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各検査を女性専門医(乳腺専門医・産婦人科専門医)が担当します。(月曜日〜土曜日)火曜定休➡10月より診療開始

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