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生理痛(月経困難症)

2025.09.12

生理痛は、月経困難症と呼ばれ、生理期間中に下腹部や腰に感じる痛みや不快感のことです。痛みだけでなく、頭痛、吐き気、だるさ、イライラ、眠気などの症状を伴うこともあります。

月経困難症には、以下の2つの種類があります。

  • 機能性月経困難症: 子宮や卵巣に明らかな病気がないのに、痛みが生じるものです。プロスタグランジンというホルモンに似た物質が過剰に分泌されることが主な原因と考えられています。
  • 器質性月経困難症: 子宮内膜症や子宮筋腫など、子宮や卵巣の病気が原因で痛みが生じるものです。病気の治療をすることで、痛みが軽減されることがあります。

生理痛の対処法と治療

 

日常生活でできる対処法や、医療機関での治療法があります。

 

1. 自分でできる対処法

  • 体を温める: 下腹部や腰を温めると、血行が良くなり、痛みが和らぎやすくなります。カイロや温かい飲み物、お風呂などが効果的です。
  • 適度な運動: ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かすと、血行が促進され痛みの軽減につながります。
  • リラックスする: ストレスは痛みを強く感じさせる要因になります。好きな音楽を聴いたり、アロマを使ったりして、心身をリラックスさせましょう。
  • 食事を見直す: 栄養バランスの取れた食事を心がけ、体を冷やす飲食物(冷たい飲み物、生野菜など)を避けるようにしましょう。

 

2. 医療機関での治療

自分でできる対処法でも痛みがつらい場合や、痛みがだんだんひどくなっている場合は、医療機関を受診しましょう。

  • 鎮痛剤: 痛みの原因となるプロスタグランジンの生成を抑えることで、痛みを和らげます。生理が始まったら我慢せずに早めに服用することが大切です。
  • ホルモン療法: ピル(低用量経口避妊薬)や黄体ホルモン製剤を使用し、排卵を止めたり、子宮内膜が厚くなるのを抑えたりすることで、痛みを軽減します。
  • 漢方薬: 体質改善によって生理痛を和らげる漢方薬もあります。

 

医療機関を受診する目安

 

以下のような場合は、医療機関を受診して相談することをおすすめします。

  • 生理痛が年々ひどくなっている
  • 市販の鎮痛剤が効かない
  • 日常生活に支障が出るほど痛みが強い
  • 鎮痛剤の量が増えている
  • 生理以外の時も下腹部や腰に痛みがある

これらの症状は、子宮内膜症や子宮筋腫といった病気が原因となっている可能性もあります。早めに婦人科を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

当てはまる症状のある方は婦人科医師に早めにご相談ください。