胸(乳房)のしこり:知っておきたい「がんの確率」と「病気の種類」|みなと横浜ウイメンズクリニック
2026.01.26
乳房のしこり:知っておきたい「がんの確率」と「病気の種類」
乳房にしこりを見つけると、多くの方が「がんかもしれない」と強い不安を感じます。しかし、医学的な統計データを見ると、しこりの原因の大部分は「がんではない(良性)」ものです。本記事では、患者様がご自身の状態を冷静に理解し、適切な受診につなげられるよう、しこりの種類や頻度について分かりやすく解説します。
1. しこりが見つかったとき、がんである確率は?
乳房にしこりを自覚して専門外来を受診した場合、最終的にがんと診断されるのは全体の約10%〜20%です。つまり、8割から9割の方は「がんではない良性の病気」という結果が出ています。
また、健康診断で「精密検査が必要」と言われた場合でも、実際にがんと診断されるのはそのうちの約4%〜5%程度に過ぎません。精密検査は「がんではないことを確認するため」のステップでもありますので、過度に恐れず受診することが大切です。
2. 年代によって「しこり」の原因は変わります
乳房の状態は年齢とともに変化するため、しこりの原因となる病気も年代ごとに特徴があります。
- 10代〜20代: 最も多いのは「線維腺腫」という良性の腫瘍です。がんである可能性は極めて低い年代です。
- 30代: ホルモンバランスの変化により、液体がたまる「嚢胞(のうほう)」ができやすくなります。
- 40代〜50代: 乳がん罹患が最も増える年代です。この時期のしこりは、特に早めの専門医受診が推奨されます。
- 60代以降: 閉経後は乳腺が脂肪に置き換わるため、しこりが見つかった場合は悪性の可能性が以前より高くなります。
3. 「がんではない」主な病気(良性疾患)
| 病名 | 特徴 | 対応 |
|---|---|---|
| 乳腺症 | ホルモンバランスによる変化。痛みや張りを伴うことが多い。 | 原則、治療は不要です。 |
| 線維腺腫 | 若い方に多い良性の腫瘍。境界がはっきりしていて動く。 | 大きさが変わらなければ経過観察で済みます。 |
| 乳腺嚢胞 | 乳管の中に水分がたまった袋です。自然に消えることもあります。 | 心配ありません。 |
| 葉状腫瘍 | 線維腺腫に似ていますが、急に大きくなることがあります。 | 良性でも手術で切除することが一般的です。 |
4. もし「がん(悪性)」だった場合:早期発見の重要性
しこりの段階で早期に発見できれば、生存率は非常に高いのが特徴です。
- ステージI(しこりが2cm以下): 5年後の生存率は約99%に達します。
- ステージII(しこりが2〜5cm): 5年生存率は90%以上と、高い水準です。
- ステージIII: 5年生存率は約70%となります。
- ステージIV: 5年生存率は約40%となります。
このデータが示す通り、しこりに気づいたときに早く受診することが、将来の健康を守る最も確実な方法です。
5. 診断までの流れ:どのような検査をするのか
問診・触診
医師がお話を伺い、実際に触れてしこりの硬さや動きを確認します。
マンモグラフィ
乳房専用のX線検査です。石灰化を見つけるのが得意です。
超音波(エコー)検査
しこりの中身が液体か固形かを判断するのに適しています。
精密検査(生検など)
画像検査で判断が難しい場合、細い針で組織の一部を採って詳しく調べます。これが最終的な「診断」になります。
お悩み解決Q&A
乳房にしこりを見つけました。何科に行けばいいですか?
乳腺外科(乳腺外来)を受診してください。 元町・中華街エリアにある当院では、乳腺外科の女性専門医が詳しくお調べいたします。婦人科や皮膚科も併設しているため、気になる症状をまとめて相談可能です。
乳房のしこりは痛くない方が危ないって本当ですか?
痛みがあってもなくても注意が必要です。 放置せず、早めに画像検査を受けることが大切です。
まとめ:あなたの乳房を守るために
乳房のしこりは、その多くが良性のものです。しかし、自分自身で判断することは不可能です。一人で悩まずに、気づいたらすぐに「乳腺外科」を受診してください。
当院は、異国情緒あふれる横浜元町・中華街エリアにございます。
クリニックでのケアの後は、山下公園を散策したり、元町ショッピングストリートでお買い物を楽しんだりと、心身ともにリフレッシュされる患者様が多くいらっしゃいます。
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