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更年期障害におけるプラセンタ療法

2023.12.15

更年期障害(こうねんきしょうがい)とは

女性が中年以降に経験する身体的および精神的な変化や症状の総称です。40代から50代にかけて女性の生殖機能が低下し、生理周期が不規則になり、最終的に月経が停止する時期におこるホルモンの変動が主な原因となります。
主に卵巣からのエストロゲンやプロゲステロンの分泌が減少するため、様々な症状が引き起こされることがあります。

更年期障害の症状

ホットフラッシュ(ほてり): 突然の体温の上昇や発汗が起こり、しばしば顔が赤くなります。
不規則な月経: 月経の周期が不規則になり、最終的に停止することがあります。
不眠症: 睡眠の質が低下し、夜間の目覚めが増えることがあります。
気分の変動: 不安やイライラ、抑うつなどが感じられることがあります。
性欲の低下: 性的な関心や快感の減少があることがあります。
膣の乾燥: エストロゲンの減少により、膣が乾燥しやすくなります。
症状には個人差があり、一般的に自然な生理現象ですが症状にお困りの場合、医師の指示の下、ホルモンや漢方での治療が行われます。

*更年期障害の治療としての プラセンタ(メルスモン)療法

プラセンタは胎盤から得られる器官で、栄養素、成長因子、ホルモン、免疫物質などが含まれています。プラセンタによる効果には以下のようなものが期待できます。

ホルモンバランス: 含まれているホルモンによるホルモンバランスの調整
免疫機能向上: 免疫を調整する作用
疲労回復: 成長因子や栄養素がエネルギーの生産や代謝に寄与し、疲労回復に役立つとされています。
抗酸化作用: プラセンタには抗酸化物質が含まれており、細胞を酸化から守ることによるアンチエイジング効果
美容効果: プラセンタには皮膚の再生を促進する成長因子やコラーゲンを増加させる成分が含まれており美肌やシワの改善に用いられています。

プラセンタは美容分野では広く使用されていますが更年期障害には保険適用されます。

メルスモンはメルスモン社の製造するプラセンタ製剤であり保険適用で皮下注射が行われます。

*保険適用の条件

45-59歳までの更年期障害の方には1本 週2~3回まで保険適応されます。

 

保険適用されない方は自費となります。

*費用

保険適応の方は初診ではおよそ1000円 再診では500円のご負担となります
自費(ラエンネック)の場合当院では 1650円(1本)のご負担となります。

 

**プラセンタ療法での注意点

・注射部位の疼痛・発赤や悪寒・発熱・発疹、まれにアレルギーなどの副作用が起こることがあります。

・プラセンタを含めヒト胎盤を原料として製造される医薬品の投与により、感染症が伝播したとの報告は現在まで国 内・海外ともにありませんが、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)等の伝播のリスクを理論的には完全に否定することはできません。
このことから輸血やプラセンタを含めヒト組織や血液を原料とした製品を1回でも使用した方は献血ができなくなります。

更年期症状でお困りの方は一度婦人科医師にご相談ください。ご予約はこちらから