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わき汗治療

2022.10.08

こんにちは。

今回はわき汗治療について説明させていただきたいと思います。

 

わき汗の治療は近年目覚ましく進歩しており、治療も多種多様です。わき汗を長時間抑制する医療ではワキボトックスが有名でしたが シート(ラピフォート)やゲル(エクロック)も最近 保険適用が認められました。

ラピフォートもエクロックも汗を分泌する汗腺のアセチルコリン受容体に結合し 汗の分泌を抑制する抗コリン外用薬です。

 

一般的な病気やケガと同様に、一部の多汗症も保険証を提示することで、一部負担金(通常三割)を自己負担とするだけで、治療を受けることができます。

 

適応は以下のような症状のある方です。

 

「局所的に過剰な発汗が、明らかな原因のないまま6ヶ月以上続き、以下の6項目のうち2項目以上にあてはまる症例」の場合、「原発性局所多汗症」と診断することができ、

原発性局所多汗症のうち、脇の汗が主症状となっている症例が「原発性腋窩多汗症(読み方:げんぱつせいえきかたかんしょう)」です。

1.左右対称性に発汗を認める
2.睡眠中は発汗が止まっている
3.週1回以上の多汗のエピソード
4.家族歴がみられる
5.それらにより日常生活に支障をきたしている
6.最初に症状が出たのが25歳以下

 

加えて、以下の項目の3、4に当てはまる症例のみが「重度の原発性腋窩多汗症」の診断を受けることができます。

1.発汗は全く気にならず、日常生活に支障がない
2.発汗は我慢できるが、日常生活に時々支障がある
3.発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある
4.発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある

 

脇汗そのものは病気ではなく、むしろ体調や体温を調節するためには汗の分泌は欠かせません。

そのため、多少脇汗の量が多いからといって、多汗症の治療を行う必要はありません。

しかし、脇汗によってシャツやスーツまでもが汚れてしまったり、脇汗によって社会生活に支障が生じてしまう場合には、重度多汗症と診断された方のみ保険適用の対象となります。

美容目的や少量の汗を止めたいという目的でボトックス注射を希望される場合には、保険適用外の自由診療で治療を受けていただく必要があります。

気になる方は皮膚科にご相談ください。

 

ワキ汗の情報・サポートサイト

ワキ汗治療ナビのリンクを貼っておきますので、参考にしてみてください。

ワキ汗治療ナビ